この世界では、ゴブリンは希少種だ。かつては平和維持のため、モンスターは討伐するものとされていた。モンスターが討伐され、今では悪さをするモンスターも随分と少なくなり治安も改善した。一方で、討伐されすぎたために、絶滅の危機に瀕してしまった種族がいる。それがゴブリンだ。元々ゴブリンは、人間に危害を加えるタイプのモンスターではなかった。しかし、人間によって闇雲に討伐され、数が激減してしまったのである。そこで近年、各国でゴブリンの生態系を守るため、ある協定が取り決められた。「人間は、ゴブリンの生態系を保護するため、全ての行為に決して反抗してはならない」ゴブリンは人間に危害を加えない。という考えから、人々は安心してこの取り組みを受け入れた。こうして、人間とゴブリンの共存が始まった。『ゴブリンは人間に危害を加えない』果たして、本当にそうなのだろうか?CG枚数38枚(文字あり19枚、文字なし19枚)